
気温が下がり空気が乾燥する秋から冬にかけて、肌のカサつきやメイクの粉っぽさに悩む方が増えてきます。
ベースメイクを行うさい、多くの方がファンデーションのカバー力や質感に意識を向けがちですが、肌の乾燥対策においてもっとも重要なことは、「化粧下地(プライマー)」選びにあると私は考えています。
今日はプロのヘアメイクアップアーティストの視点から、なぜ秋冬の肌に化粧下地が不可欠なのかという理由と、肌にうるおいを与えるオススメ化粧下地についてくわしく解説していきます。
- ファンデーション以上に化粧下地を重視すべき理由と保湿の重要性
- 夏場とはちがう秋冬の乾燥を防ぐフェイスパウダーのピンポイントな使い方
- 50代の乾燥肌にピッタリな保湿系化粧下地を選ぶ5つのチェックポイント
- 【デパコス・プチプラ・韓国コスメ】厳選おすすめ保湿系化粧下地9選
- プロが答える乾燥肌のベースメイクに関するよくある質問と解決策
このブログを書いている私は、ヘア&エアブラシメイクアップアーティストです。
大阪府生まれ。
専門学校卒業後、ヘアメイク事務所を経て、2015年に独立。
ヘアメイク歴23年。
これまでに、ブライダルヘアメイクを中心に、
CMなどのメディア撮影や各種現場でのヘアメイクを担当してきました。
ACA エアブラシメイクアップ ディプロマ取得。
現在は、現場で培った知識と経験を活かし、
スキンケア・コスメ・ヘアケア・ヘアスタイリングに関する情報を発信しています。
ヘアメイクアップアーティストとしてのくわしい活動内容は、公式ホームページをご覧ください。

この記事を読むことで、あなたの肌の状態に合った保湿系化粧下地の選び方が分かり、夕方になってもカサつきや粉っぽさ・シワっぽさを感じさせない、一日中うるおいと上品なツヤ感が続くベースメイクをあなた自身で再現しやすくなります。
- 効果の感じ方には個人差があります。
ファンデーション以上に化粧下地を重視すべき理由

ファンデーションは本来、肌の色ムラを整えたり質感を補正したりするためのコスメです。
一方で化粧下地は、素肌とファンデーションをしっかり密着させる「接着剤」のような役割を担うとともに、外気やメイクの刺激から肌を保護する「バリア」の役割を果たしています。
とくに乾燥肌の方は、肌表面の水分と油分のバランスが乱れやすく、キメが荒くなりがちです。
その状態のまま直接ファンデーションを重ねてしまうと、ファンデーションにふくまれる成分が肌と均一に密着しにくく、時間が経つにつれてひび割れや粉ぽっさ・ヨレといった「乾燥崩れ」を引き起こす原因になりやすいです。
化粧下地によって肌表面の凹凸をなめらかに整え、十分なうるおいを与えることで、後に重ねるベースメイクの持続力と仕上がりの美しさを向上させやすくなります。
- 効果の感じ方には個人差があります。
保湿機能に特化した化粧下地が叶える肌のトラブル対策
最新の化粧下地は、たんにメイクの持ちを良くするだけでなく、スキンケア効果の高い保湿成分や保護成分が豊富に配合されています。
肌のうるおいに特化した化粧下地を使用することで、日中の乾きやすい環境下でも肌の水分保持をサポートし、突っぱりにくくみずみずしい肌の状態を維持しやすくなります。
ファンデーションを塗らない「ノーファンデ派」の方であっても、素肌のまま過ごしたりフェイスパウダーだけを重ねたりするより、保湿効果の高い化粧下地を塗ることを強くおすすめします。
保湿効果の高い化粧下地を仕こむことで日中の乾燥から肌を守り、自然なツヤ感やみずみずしさを得られる効果が期待できるため、肌トラブルを目立ちにくくしながら健やかな印象に整えやすくなります。
プロが実践|秋冬の乾燥を防ぐフェイスパウダーの使い方

Make:Yukiko Ogawa(AimaBle)
湿度の高い夏は、ベースメイクを崩さないようフェイスパウダーを使用する方も多いと思います。
ですが秋冬の乾燥シーズンにおいては夏場と同じような使い方をしてしまうと、かえって乾燥を悪化させる原因になりやすいです。
ここでは、私がブライダルや撮影の現場で行っている乾燥を防ぐためのフェイスパウダーの使い方をご紹介します。
夏場とここがちがう|乾燥を防ぐフェイスパウダーの使い方
夏場は汗や皮脂の分ぴつが盛んになるため、顔全体にしっかりとフェイスパウダーをのせてテカリや皮脂崩れを防ぐ方法が一般的です。
しかし乾燥が気になる秋冬に同じ使い方をしてしまうと、パウダーが肌のわずかな油分と水分まで吸収してしまい、目元や口元の突っぱり感・小ジワの目立ちやカサつきの原因になりやすいです。
秋冬のベースメイクにおけるフェイスパウダーの役割は、「顔全体をマットに抑えること」ではなく、「必要な部分だけをピンポイントで崩れにくく抑えること」にシフトすることが大切です。
フェイスパウダーをのせるべき場所とその理由
秋冬のフェイスパウダーは、以下の「メイクが崩れやすい箇所」や「テカりやすい箇所」に限定して使うのが理想的です。
- 目の下・まぶた: アイラインやマスカラ・アイシャドウのにじみを防ぐ。
- コンシーラーを塗った部位: ニキビ痕やシミなどをカバーしたコンシーラーの密着を高め、ヨレを防ぐ。
- 小鼻のまわり: 摩擦や皮脂で部分的に崩れやすい箇所の補強やテカリを抑える。
ホホやひたいなどの乾燥しやすくツヤ感を残したい部位にはパウダーをつけず、化粧下地やファンデーションが作る保湿膜をそのまま活かします。
どうしてもテカリが気になる場合は、大きめのやわらかいブラシでよぶんなパウダーを軽く払うようにのせるていどに留めるのがオススメです。
乾燥肌向け化粧下地を選ぶ5つのチェックポイント

乾燥肌の方が化粧下地を選ぶさいは、たんに「保湿」と書かれたものを選ぶだけでなく、成分やテクスチャーの特性を理解して選ぶことが重要です。
注目すべき5つのポイントを解説します。
①「水溶性保湿成分」と「オイル成分」のバランス
皮脂量の少ない乾燥肌の方は、水分を保持する力だけでなく、水分蒸発を防ぐ油分のバリア機能も不足しています。
そのため、ヒアルロン酸やセラミド・アミノ酸といった水溶性保湿成分に加え、スクワランや植物オイル・ワセリンなどの「オイル成分(油分)」がバランスよく配合されている化粧下地を選びましょう。
水分と油分を同時に補給することで、長時間のしっとり感が持続しやすくなります。
②カサつきを見せない「ツヤ仕上がり」のテクスチャー
マット系やサラッとした質感の化粧下地には皮脂吸着成分が多くふくまれていることがあり、乾燥している肌に使用すると、カサついて見えたり粉っぽく仕上がるリスクがあります。
微細なパールがふくまれているものや美容液のようにみずみずしいツヤ感に仕上がるタイプを選ぶことで、光の反射による小ジワや凹凸を目立ちにくくしたり、若々しくうるおいに満ちたツヤ感を演出しやすくなります。
③デリケートな肌を守る低刺激・ノンケミカル設計
乾燥が進んだ肌はバリア機能が低下し、外的刺激に対してとても敏感になっている場合があります。
アルコール(エタノール)フリー・無香料・紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル処方)など、肌への負担を考えて設計されているものや石けんでオフできるタイプを選ぶと、毎日のメイクやクレンジング時の肌への負担を軽減しやすくなります。
- 肌への負担が気になる方は、事前に耳下などの見えにくい場所にパッチテストをしたり、皮ふ科医に相談することをおすすめします。
④メイクスタイルや肌の悩みに合わせた色の選択・カバー力
化粧下地1本でベースメイクを仕上げたいノーファンデ派や時短を重視する方は、ナチュラルなベージュ系やトーンアップ効果のある色つき下地を選ぶと、1本で毛穴や軽度な色ムラをカバーしやすくなります。
化粧下地の上からファンデーションを重ねる方や肌の悩みに応じた補正を行いたい方は、色味がつきすぎないクリアタイプやピンク・ラベンダーなどのトーンアップ系を選ぶことで、後から重ねるファンデーションの量を減らし厚塗り感を防ぎやすくなります。
⑤日常使いに適したUVカット数値の目安
紫外線は季節を問わず降りそそいでいるので、肌の乾燥やダメージを招きやすくなる要因となります。
秋冬の日常使いであれば「SPF20〜30 / PA++」ていどで十分なUVカット効果を得やすいです。
また長時間の屋外活動を行う日以外は必要以上に数値の高いものを選ばず、肌へのやさしさと保湿力を優先して選択することが望ましいです。
乾燥肌の方にオススメの保湿化粧下地 厳選9選

私の目線から厳選した、保湿力と仕上がりの美しさを両立するオススメの化粧下地9選をご紹介します。
デパコス、プチプラ、韓国コスメの3つのカテゴリーから、あなたのライフスタイルや好みに合わせた選び方の参考にしてみてください。
【デパコス】上質なツヤとうるおいを与える名品5選
美容成分を豊富に配合し、上質なツヤとうるおいのある仕上がりへと導いてくれる化粧下地からご紹介します。
ルナソル|ウォータリープライマー
オイルと水分の絶妙なバランスにより、まるで美容液を塗っているかのようなまろやかな使用感が特徴です。
水のように清らかなツヤを仕こみ、乾燥によってくすみがちな肌を明るくみずみずしい印象に整えやすくしてくれます。
価格:30ml 3,850円(税込)
詳細なレビュー・関連記事はこちらをご覧ください。

ポール & ジョー ボーテ|モイスチュアライジング プライマー

ポール & ジョー ボーテ|モイスチュアライジング プライマー(私物使用)
豊富な美容液成分を配合し、まるでスキンケアの延長線上のように使用できる大人気下地です。
ナイアシンアミドや保湿成分をふくみ、しっとりとしたもちもち感が持続しやすくなります。
上品なツヤを与えながら、色ムラを自然にカバーします。
私自身は02番をファンデーション代わりに使っています。
肌のつややかさを長時間しっかり感じられるところを気に入っています。
価格:30ml 4,070円(税込)
Dior|ディオール フォーエヴァー スキン ヴェール
美容液のような高いスキンケア効果と長時間続く補正力を両立した高保湿プライマーです。
フローラル エキスをはじめとする豊富な保湿成分が肌にぜいたくなうるおいを与え、乾燥によるくすみや色ムラをふんわり補正。
みずみずしく自然なツヤ肌に整え、後から重ねるファンデーションの密着度と美しさを一日中キープしやすくします。
私はリニューアル前のものをヘアメイクの現場で使っていますが、上品なツヤ感と仕上がりになるので、ブライダルヘアメイクでは欠かせません。
価格:30ml 8,580円(税込)
SHISEIDO|エッセンス スキングロウ プライマー
スキンケア成分をぜいたくに配合した美容液下地です。
こっくりとしたリッチな使い心地でありながら肌にすっとなじみ、あふれるようなツヤとハリ感へと導いてくれます。
乾燥によるメイク崩れを防ぎやすくなります。
価格:30g 5,280円(税込)
クレ・ド・ポー ボーテ|ヴォワールコレクチュールn
ぜいたくな保湿感と優れた肌補正能力をかね備えた名品プライマーです。
上質なクリームのようになめらかに伸び広がり、肌表面の凹凸やくすみをサッと整え、一日中乾燥を感じさせない気品あるツヤ肌を維持しやすくなります。
価格:40g 7,150円
【プチプラ・ドラコス】手軽にしっかり保湿できる実力派
ドラッグストアなどで手軽に購入しやすい高保湿下地をご紹介します。
キュレル|潤浸保湿 ファンデ負担防止ベース
乾燥性敏感肌について考え、低刺激設計(アルコールフリー・無香料・紫外線吸収剤不使用)されている化粧下地です。
独自の保護膜がファンデーションによる摩擦負担や乾燥を防ぎ、赤みや毛穴をふんわりカバーします。
- 肌への負担が気になる方は、事前に耳下などの見えにくい場所にパッチテストをしたり、皮ふ科医に相談することをおすすめします。
【韓国コスメ】みずみずしい透明感を与える水光肌下地3選
ぬれたような質感の水光肌へと導くメイクが人気の韓国コスメ。
その中から私が気になっている化粧下地を3つご紹介します。
VDL|ピンクP エッセンス ベース
スキンケア美容液のようにみずみずしい質感で、乾燥している肌に水分とうるおいを補給する、保湿しながら肌の表面を均一に整えてくれる化粧下地です。
薄づきのピンクカラーが血色感を与え、乾燥によるくすみを補正しながらファンデーションの密着度と化粧ノリを高めやすくしてくれます。
価格:30ml 3,080円(税込)
tfit|ハイドレート バニッシュアートプライマー
8種のヒアルロン酸をはじめとする豊富なスキンケア成分をふくんだ水分プライマーです。
カサつきや粉っぽさが気になる肌にもするするとなじみ、つっぱり感を感じさせない高い保湿キープ力を誇ります。
価格:30ml 参考価格 1,395円〜1,870円
fwee|スパグロウ UVトーンアップベース
温泉水や整肌保湿成分を配合した、みずみずしいテクスチャーの化粧下地です。
肌を明るく整えながら、内側からあふれ出るようなツヤ感を演出し、乾きにくい肌コンディションへと導きます。
価格:35ml 2,310円(税込)
- 価格は、2026年9月5日現時点のものであり、時期や条件により変更となる場合があります。
最新情報は、各コスメブランの公式サイトをご確認ください。
保湿系化粧下地に関するよくある質問
乾燥肌のベースメイクについてよくいただく質問に、ヘアメイクアップアーティストの視点からお答えします。
保湿重視の化粧下地がおすすめな人・向かない人
あなたの肌質や希望する仕上がりに合わせて、最適なアイテムを選択するための目安にしてみてください。
保湿系化粧下地がおすすめな人
- 秋冬になると肌のつっぱり感やカサつき・粉っぽさが気になる方
- 時間の経過とともに、ファンデーションがひび割れたりヨレやすい方
- 素肌感を活かしたツヤのある仕上がりやみずみずしいツヤ感(水光肌)を好む方
- ノーファンデで肌の保護と自然なカバーを両立させたい方
保湿系化粧下地があまり向かない人
- 皮脂分ぴつ量が多く、顔全体のテカリや皮脂崩れが気になっている方
- 光沢感を抑えたマットな仕上がり(陶器肌)を好む方
- べたつき感を感じる仕上がりよりも、さらっとした素肌感を重視している方
まとめ:肌に合った保湿下地で一日中うるおい感を感じやすいツヤ肌へ

秋から冬にかけての乾燥シーズンにおいて、ベースメイクの完成度と持ちを左右する最大のカギは「化粧下地」にあると、私は長年のヘアメイク経験から実感しています。
あなたの肌の状態に合わせ、水分と油分をバランスよく補給できる保湿系下地を選ぶこととフェイスパウダーを必要な部分にのみ使用することで、一日中つっぱり感や乾燥崩れに悩まされないツヤ肌をキープしやすくなります。
今回ご紹介した選び方のポイントやおすすめコスメを参考に、ぜひあなたのベースメイクに最適な1本を見つけてみてください。
